今回の講師は飯村です。テーマはビジネスマスター・プラスについてです。
繊維業の製造工程が有する特徴的なリスクに対応する補償を事故例でみていきます。
被保険者が染色工場だったケース
寄託原料に「加工」を施したことを原因とする事故
事故例(1)
■寄託生機を用いて染色後、出荷前に自社内で検品を行ったところ加工C反(不良品)が多数発生していたことがわかった
〈ポイント〉
①加工を施したことが原因で毀損してしまった寄託原料に関するクレーム費用を補償します。
(原糸代+撚糸+編工賃までに発生した工賃)
②自社の染色(加工)工賃は補償対象外です(正常品の作り直し費用は対象外)
事故例(2)
■寄託原料を用いて染色加工を行い納品、次工程業者(縫製工場)が加工(縫製)した際に不良品が発覚
■検査を行ったところ不良品発生の原因が染色にあることがわかった
〈ポイント〉
①加工染色を施したことが原因で毀損してしまった寄託原料に関するクレーム費用を補償します。
②自社の染色(加工)工賃を補償します。
③川下工程の業者(縫製工場)に負担させてしまった不良品発生に伴う工賃クレームを補償します。
同じ製品を同じ商流において製造しても、事故の発覚場所や請求内容によって発動する保険が異なります。お客様よりいただく事故報告をもとに保険の使用方法を検討し、適切な保険金を支払うことができるようご提案します。
その他の業種においても補償できる保険ですので、詳細につきましては弊社営業社員までお問い合わせください。