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たばこ対策宣言事業所講演会

先日、越前市が開催するたばこに関する講演会があり出席してきました。越前市内の企業の担当者が多数出席されていました。

「たばこによる健康被害、禁煙治療について」 福井県済生会病院 呼吸器外科医師の方が講師となり受動喫煙防止や禁煙支援について説明がありました。

タバコの煙には、約5,300種類の化学物質、約70種類の発がん性物質が含まれています。三大有害物質といわれる「ニコチン」は血のめぐりが悪くなります。わずか1本の喫煙で、脳血流が40%ほど低下します。「タール」はがんにかかる危険性が高くなります。「一酸化炭素」は血液中の赤血球ヘモグロビンと強固に結びつくため十分な酸素を運べなくなります。

タバコを吸わない人にも有害な受動喫煙の原因となるものがあります

「副流煙」タバコの先から出る煙(有害物質が主流煙の数倍含まれている)

「呼出煙」喫煙者がタバコを吸った後に吐き出す息(喫煙後45分間有害物質が含まれる)

もう一つの受動喫煙(三次喫煙)

タバコの火を消し終わった後に残っている残留有害物質は毛髪・衣類・壁・床・カーペット・カーテンなどに付着し蓄積しています。子供やペットは床やカーペットに触れる機会も多いので影響を受けやすいです。

「企業における敷地内禁煙の取り組みについて」 越前市内の企業の担当者より説明がありました。

分煙では受動喫煙を防止できないという事で2024年4月から敷地内禁煙の取り組みが実施されています。喫煙室が廃止されたり、就業中の喫煙が禁止されたりして「吸いにくい環境」をつくることで禁煙成功率が上がるだけでなく、再喫煙の予防もできるので、喫煙率の低下に結び付くそうです。また、喫煙する従業員が禁煙に挑戦できるように「禁煙支援」として売店に禁煙グッズを設置しているそうです。

イエローグリーンキャンペーンをご存知でしょうか。イエローグリーンは「受動喫煙したくない・させたくない」きもちを表す色です。世界禁煙デー・禁煙週間にあわせて福井県各所の施設でイエローグリーン色にライトアップされました。